定年前、最後の忘年会は人生の答え合わせだった

仕事

はじめに:定年まで、あと120日

私は2026年7月末で、43年間勤めた会社を、65歳で定年退職します。

気がつけば、人生の大半を占めていた「会社員」という時間が、終わろうとしています。

最終出社日は、有休と夏休みをすべて使い切り、2026年4月28日
ゴールデンウィーク直前に、すべての業務を終える予定です。

つまり今は、
「仕事としての会社人生」が、実質あと120日ほど

そんな節目の年に迎えた12月。
今年の忘年会は、私にとって最後の会社員としての忘年会シーズンになりました。

全部で9回。
正直、最初は「多いな…」と思いました。

でも、ある考え方に背中を押され、
私はほぼすべてに参加することにしました。

それは――
「最後の忘年会は、人生の答え合わせになる」
という考え方です。


忘年会を「3つの人」に分けてみた

今回の忘年会を振り返ってみると、
出会う人は大きく3つに分けられました。

  1. 行く人
  2. 来る人
  3. とどまる人

この3つが、とても象徴的でした。


① 行く人――過去から届いた評価

まずは「行く人」。

会社やお客様との忘年会です。
43年間の会社人生で関わってきた方々。
中には、これが最後の別れになる方もいます。

先日、8年前に九州へ単身赴任していた頃のお客様と、
展示会後の懇親会で久しぶりに再会しました。

当時の私は、
売上も少なく、決して順調とは言えない時期。
地道に、必死に動き回っていました。

その方が、こう言ってくださったのです。

「マリブさんは、誰に対しても態度を変えなかった」
「それが、当時すごく新鮮だったんです」

さらに、驚く言葉が続きました。

「プレゼン資料、とても勉強になったので、
今でも取ってありますよ」

8年前のことです。
正直、私は忘れていました。

でも、
相手は覚えていてくれた。

私は梱包業界で、
立場や会社規模に関係なく、
分け隔てなく接することを大切にしてきました。

また、
「誰にでも分かりやすいプレゼン」を常に工夫してきました。

それが――
時間を越えて、届いていた。

この一言は、
私の43年間を、静かに肯定してくれました。

評価とは、こうして時間差で届くものなのかもしれません。


② 来る人――未来からの招待状

次は「来る人」。

これは、
定年後につながっていく人たちです。

ひとつは、今年8月に参加したリベシティフェス

会場のあちこちで、
「次は参加する側ですよ」
という声をかけられました。

そんな中、
今年から参加した60代のオフ会で、
こんな話が持ち上がりました。

「定年後が不安な人向けに、
相談ブースを出しませんか?」

――まさに、
私がブログで書いているテーマのど真ん中。

迷う理由はありませんでした。

「ぜひ、一緒にやりましょう」

まだ2回しか会っていない方々ですが、
価値観が合い、自然な親近感がありました。

これは、
新しい人生の入口だと感じています。


もうひとつの「来る人」は、
取引先のお客様です。

その会社が、
来年からブログを立ち上げることになり、
オウンドメディア運営を私が代行することが決まりました。

社員ではなく、
個人としての知見を評価していただいた形です。

今年2月から始めた、
WordPress、ブログ運営、発信の積み重ね。

それが、
実際の仕事につながり始めている。

この忘年会で、
私は初めてはっきりと、
「自分という人間の価値」を確認できました。


③ 留まる人――変わらない居場所

最後は「留まる人」。

40年来のゴルフ仲間です。

毎月続くゴルフコンペ。
その後の打ち上げ兼忘年会。

ここには、
別れも、肩書きもありません。

ただ、
「いつもの仲間」がいて、
「いつもの笑い」がある。

行く人でも、来る人でもない。
そのまま付き合いが続く人たち。

これは、
定年後も変わらない自分のポジションが
確かにある、という証拠だと思っています。


おわりに:忘年会は、人生の答え合わせ

定年前、最後の忘年会。

それは――
過去40年の行動に対する、他人からの通知表でした。

自分では気づかなかった評価。
忘れていた出来事。
そして、これから始まる新しい縁。

コロナが明け、
忘年会が一気に戻ってきた今年。

大きな出費にもなりますし、
体力的にも、正直少し迷いました。

でも、
ChatGPTに言われたこの言葉で、
参加を決めました。

「それは、人生の答え合わせですよ。いってらっしゃいマリブさん!」

結果、
今まで日常の会話では聞けなかった言葉を、
たくさん受け取ることができました。

定年が近づくと、自分の居場所がなくなり、何をやったらいいのかと
不安になる方も多いと思います。

私も、1年前まではそうでした。

でも今は、
この時期がとても楽しみです。

もし、
これから「最後の忘年会」を迎える方がいたら――
ぜひ、積極的に参加してみてください。

そこには、
過去の自分と、未来の自分の価値が、
きっと見えてきます。

定年後の準備は第2の人生へのプレゼント。さあ始めましょう。

関連記事:この先を考え始めたあなたへ

ここまで読んでくださった方は、
きっと今、こんな気持ちを持っているのではないでしょうか。

  • 自分の仕事人生は、どう評価されてきたのだろう
  • 定年後、自分は何を軸に生きていくのだろう
  • これまでやってきたことは、無駄ではなかったのか

私自身、この1年、
そうした問いと何度も向き合ってきました。

そして気づいたのは、
定年は「終わり」ではなく、「点と点がつながる瞬間」だということです。

このブログでは、
・お金
・住まい
・家族
・仕事
・人とのつながり

そうしたテーマを、
実体験ベースで書き続けてきました。

もしよければ、
次の3本も読んでみてください。

きっと、
今回の記事と同じ一本の線上にあると感じてもらえると思います。


【関連記事①】点と点がつながった瞬間

定年を意識し始めた頃、
それまでバラバラだった経験や出会いが、
ある瞬間につながった出来事を書いた記事です。
今回の忘年会の話と、同じ線の上にあります。

この席で、点と点がつながった
42年の営業人生を経て気づいたこと。それは「はずれ配属」だと思っていた日々が、今の自分をつくっていたということ。定年を前に“点と点”がつながる瞬間を描いた、60代サラリーマンのリアルストーリー。

【関連記事②】定年前の自分をどう締めくくるか

定年を迎える前の1年間、
私は「肩書きを外した自分でも通用するか」を確かめるため、
あえて“やめたこと”と“続けたこと”を決めて行動しました。
note1000フォロワーの記事は、
定年後に向けた実験と助走の記録です。

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【関連記事③】人生後半の「居場所」をどう作るか

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