はじめに
外食が多い生活で、
ダイエットは本当にできるのか。
正直、私はずっと「無理だ」と思っていました。
営業という仕事柄、
昼食はラーメン、そば、回転寿司。
選択肢は限られ、時間もない。
つい
「好きなもの」
「安いもの」
「早く出てくるもの」
いつものものを選んでしまう。
そして最後に、
「まあ今日は仕方ないか」 「仕事がんばっているんだし」
そんな言葉で自分に言い訳をする。
この積み重ねが、
体重ではなく、思考を重くしていった気がしています。
そんな外食中心の生活の中で、
私がChatGPTと一緒に取り組んだのは、
食事制限でも、我慢でもなく、
“判断軸”を作ることでした。
今回の記事では、
ラーメン・そば・回転寿司という
営業マンが昼に行きがちな3つの店を例に、
私がどんな基準で選ぶようになったのかを
実体験ベースでお話しします。
外食は、敵ではありません。
判断軸さえあれば、
迷わなくなるだけです。
第1章|なぜ「外食」はダイエット最大の難所なのか
よほどの郊外に行かない限り首都圏では飲食店は無数にあります。 しかしながら思い出してみると営業マンが昼食に行く場所は意外と限られています。
その理由を振り返ってみると、
事務所にいる時の昼食選びは、だいたいこんな基準です。
- お財布に優しい、安い店
- 限られた昼休みでも行ける近い店
- 行列がなく、すぐ入れる店
- 同僚の”昼食番長”が決めた店
車で営業に出ている時は、基準がさらに絞られます。
- 無料の駐車場がある店
- パソコン仕事ができる、机が広い店
- コンセントや無料Wi-Fiがある店
- 「ここに来たらこれ」と決め打ちしている店
新しい店に行くのは、同僚や地元のお客さんのクチコミがあった時くらい。
結局、私たちの判断を狂わせているのは、
時間、価格、そして「いつもの思い込み」です。
数あるお店の中から、
その都度“健康に良さそうな選択”をすることは、
想像以上に脳のリソースを使います。
だから私たちは、無意識のうちにそれを避け、
「いつもの店」「いつもの選択」に戻ってしまう。
そして――
「今日は仕方ない」が、
気づかないうちに、毎日積み重なっていく。
外食がダイエットの難所になる理由は、
まさにここにありました。
第2章|これまでの私の選び方(=太りやすい思考)
そんなお店に入って、これまで私が選んできたメニューは、当然のように「好きなもの」が最優先でした。
「仕事中の唯一の楽しみ、息抜きは昼飯だけ」。
そう思うと、好きなものを食べよう、という結論になります。
無理して野菜炒め定食を食べる必要なんて、ない。
そのうえで安くて、早く出てくるものなら満足。そう思っていました。
一時期、私には「迷った時のメニュー決めルール」がありました。
それは、
「担担麺があれば、迷わずそれを発注する」
というものです。
以前は担担麺自体が珍しく、
このルールが発動することは、そう多くありませんでした。
ところが近年の担担麺ブーム。
行く店、行く店で、このルールが発動するようになったのです。
同僚の中には、似たようなマイルールを持つ人もいました。
「チャーハンがあったら、必ず発注する」というものです。
これは中華屋さんなら発動率100%。
糖質と油、そして糖分のオンパレード。
私の担担麺ルールと同じく、
今思うと、なかなか恐ろしいルールでした。
第3章|ChatGPTがくれた「新しい判断軸」
私は昨年の夏から、数十の飲食店で、
周りの方の視線を少し気にしながら、ChatGPTでメニューの写真を撮ってきました。
人間ドックの結果は、高コレステロールと脂肪肝。
その数値をもとに、毎回「この中で一番ましなのはどれか」を聞き続けました。
すると、繰り返すうちに、選択にはいくつかの共通した視点があることが見えてきたのです。
今では、いちいち写真を撮らなくても、
次の3つの視点でメニューを見られるようになりました。
- ① 主食の質 ― 血糖値を急激に上げにくい炭水化物かどうか
- ② タンパク質の量 ― 高たんぱく・低脂質、できれば植物性も意識
- ③ 脂と糖の組み合わせ ― ゼロにはせず、「重くなりすぎない」かどうか
最近、同僚と食事をしていると人間ドックのメタボ検診で引っ掛かってカロリー計算アプリを 勧められたという方がよく見かけます。
私も試しに使おうとしました。
でも外食中心の生活では、頼んだメニューを1つ1つ忘れずに
「正しく入力すること」自体がストレスになります。
楽しいはずの飲み会で、
「レモンサワー」「から揚げ」を一つひとつ撮影していくのは、
正直、あまり楽しくありませんでした。
そこで私は、
数字を追いかけるのではなく、
選ぶ基準=判断軸を持つことにしました。
第4章|実践① ラーメン店での判断軸
ラーメンは国民食です。
コスパも、タイパも良い。
営業マンが最もよく行く店の一つではないでしょうか。
また私のゴルフ友達にも無類の背油ラーメン好きがいますので、 打ち上げでは避けて通れません。
私には、長年刷り込まれた味の序列がありました。
味噌=金
醤油=銀
塩=銅
つまり、濃い味ほど「上」。
そんな感覚に、長いこと魅了されていたのです。

当然、この店でも毎回「味噌野菜たんめん」を選んでいました。
発酵食品の味噌に、たっぷりの野菜。
自分なりに、完璧な昼食だと思っていたのです。

ここでもChatGPTに聞いてみると、
私の場合、味噌は塩分の面からおすすめできない、という答えでした。
このため、塩なのになぜか塩分控えめという”塩ラーメン”、そこに野菜もついた 塩野菜たんめん選びました。
この店では、それ以降、毎回「塩野菜たんめん」を選ぶようになりました。
不思議なことに、
好きだった味噌ラーメンを選ばないことに、
ほとんどストレスはありませんでした。
人は、「好きなもの」よりも、
「いつも頼んでいるもの」を、無意識に選ぶ生き物です。
その習性を逆に使い、
あらかじめ“ましな選択”を習慣にしてしまう。
これも、判断軸の使い方の一つでした。
第5章|実践② そば店での判断軸
私はもともと、そば好きです。
営業中の昼食は、立ち食いそばで済ませることも多くありました。
ChatGPTダイエットを始めてからというもの、
定食屋でメニューの写真を撮ると、
そばは「最強の炭水化物」として推奨されることが多く、
自然と蕎麦屋に行く回数も増えました。
ルチンを多く含み、
血糖値の急上昇を抑え、
食物繊維でコレステロールを抑制する。
──ここまで聞くと、
「そばなら何を食べても安心」
そんな気がしてきます。
ところが、
一見ヘルシーに見える蕎麦屋にも、
意外な落とし穴がありました。

私は、昔から天ぷらがないとそばは腹持ちがしないので、冬はかき揚げそば、夏は天ざるを注文していました。
またランチセットがあればコスパがいいので必ずそちらを頼んでいました。

ここでもChatGPTに聞いてみると、
私の場合、揚げ物や丼ものは、
LDLコレステロールを悪化させやすい、という判断でした。
このため、さらに食物繊維でコレステロール吸着効果のあるとろろそばにしました。 おなかがすくので、大盛にしてしまいましたが。
ChatGPTは、
「これを食べなさい」と一つに決めるのではなく、
いくつかの選択肢を示してくれます。
その中から、
自分の好みや、その日の気分で選ぶ。
この「自分で選んだ」という感覚が、
意外と大きな満足感につながりました。
これは、私が営業マンとして大切にしてきた考え方と、
とてもよく似ていると感じました。
少し話はそれますが、
人は「選択肢がない状態」よりも、
「自分で選んだ」と感じられる方が、
満足度が高くなることが、心理学でも知られています。
たとえば、心理学者バリー・シュワルツは、
著書『選択のパラドックス』の中で、
人は適度な選択肢が与えられたとき、
もっとも納得感を持って決断できると述べています。
私は、営業マンとして自社製品の値上げをお伝えしに行くときに「ただ値上げです」という事はできるだけしないようにしていました。
「既存製品では10%上がりますが、こちらの製品は一段パフォーマンスは落ちまずが現在と価格は同じです。どちらにされますか?」といった提案をしていました。
つまりお客様に”自分で選んだからその道は正しい”と思っていただいた方が満足感が高いとわかっていたからです。
そば屋だから安心。
ヘルシーそうだから大丈夫。
そんな固定観念を、
一度だけ、見直してみる。
それもまた、
判断軸を持つ、ということなのだと思います。
第6章|実践③ 回転寿司での判断軸
回転寿司は、仕事中の営業マンにとって本当にありがたい存在です。
- 営業車を停められる無料駐車場がある
- 混んでいても、1人ならカウンターですぐ食べられる
- 休憩時間が短くても、食事に時間がかからない
- 1,000円前後で収まる
- 「とりあえず青魚を食べておけば体に良さそう」という安心感
私の昼のルーティンは、ほぼ決まっています。
- EPAを豊富に含む、鯖・イワシ
- タウリンが多いホタテ
- 基本のマグロ赤身
- 食物繊維を補うアオサの味噌汁
- あとは、その日の気分で何皿か
昼はこのくらいで十分です。短時間・低コスト・合格点。
ところが、問題は家族と行く夕食です。アルコールが入ると、どうしても気が緩みます。
- ビールに合うフライドポテトや唐揚げ
- エビ天巻き
「今日はまあいいか」が積み重なると、体は正直に反応します。
そこで、後半のメニュー選びをChatGPTに聞いてみました。

提案されたのは、
- 血液サラサラを意識してサーモン
- たんぱく質補給に茶碗蒸し
- ポテトの代わりに食物繊維の枝豆
完璧ではありませんが、「崩れすぎない選択」です。
回転寿司は、NISAの投資信託に少し似ています。
派手な個別株(揚げ物・マヨ系)に全振りしなくても、
基本を押さえた商品(青魚・赤身・海藻)を選んでおけば、
大きく失敗しにくい仕組みが、最初から用意されています。
全部を我慢する必要はありません。
「何を軸にして、どこで少し緩めるか」
その判断ができれば、回転寿司は十分に合格点の外食になります。
第7章|3つの店に共通していた“本質”
以前の私は、人間ドックで生活改善を指摘されるたびに、
乏しい知識の中で、
「食べたいものを我慢して、健康に良さそうなものを選ぶ」
そんな選択を繰り返していました。
その一つひとつが、
正直、ストレスでした。
ChatGPTがしてくれたのは、
正解を押しつけることではありません。
「選択の基準」を、
私の状態に合わせて整理してくれた ことでした。
その基準さえ守っていれば、
毎回100点を取る必要はない。
70点でいい。
そう思えたことで、
好きなものを選ぶ余地も残りました。
「食べる楽しみ」と「ダイエット」。
この二つは、両立できるものでした。
明確な判断軸があると、
外食は、もう敵ではありません。
毎回ゼロベースで悩む必要もない。
脳のリソースを消耗せずに、
メニューを選べるようになりました。
第8章|外食編まとめ:判断軸が身につくと何が変わったか
今回のChat GPTと対話を繰り返しながらのダイエットで 私の体重や脂肪は確かに減りました。
しかし、体重より先に変わったものがありました。それは メニュー選びの際に「考えなくていい」ことの価値です。
仕事をしていると日々考える事、判断を求められることが 我々に押し寄せてきます。
- あのお客様に今回の値上げをどう伝えたら丸く収まるだろうか?
- 製品の納期遅れに関してどうしたら社内を説得して間に合わせる事ができるだろうか?
- 製品の不具合は社内のどこをつつけばうまく解決できるだろうか?
こういった問題を最優先で解決していくのが自分の価値です。 このために脳のリソースを空けて冷静に対応していく事が大切ですね。
Chat GPTが示してくれた判断軸で無意識のうちにメニュー選びができる ダイエットが私の生活に溶け込んだように思います。
世の中には、
「これを食べれば痩せる」
「このメニューが正解」
といったダイエット情報があふれています。
でも、それが本当に合うかどうかは、
人によって違います。
年齢も、体質も、生活リズムも、
そして人間ドックの数値も、
一人ひとり違うからです。
今回の判断軸は私の体に必要なものでみなさんすべてに 当てはまるものではありません。
- 血圧の高い方
- 中性脂肪の多い方
- 尿酸値の高い方
それぞれの方にあった判断軸があります。
気になった方は、昨年の人間ドックの指摘事項をAIに 読ませて、相談されてみてはいかがでしょうか?
次回予告|いよいよ内食編へ
ここまで、外食に関する事例を見てきましたが、
次回からは「内食(うちしょく)」の話に移ります。
いわゆる、自宅で食べる普段の食事のことです。
現在、フルリモートの私にとって、
内食が占める割合はおよそ70%。
まさに、私の体を形作っている中心的な食事です。
炭水化物や脂肪の誘惑が多い外食と違い、
内食は、一度判断軸を決めて習慣化してしまえば、
実はとてもシンプルです。
外れるものは、そもそも家に持ち込まない。
その仕組みを作ってしまえば、
毎回悩む必要がありません。
私は、どんな判断軸で、
何を選び、何を家に置かないようにしたのか。
次回から、
その具体例をお話ししていきます。
定年後の準備は第2の人生へのプレゼント。さあ始めましょう。
あわせて読みたい関連記事
今回の記事でお伝えした「判断軸」という考え方は、
ダイエットだけでなく、
お金・仕事・暮らしの選択にも共通しています。
ここでは、同じ視点で書いた過去記事の中から、
特に反響の大きかったものをいくつか紹介します。
① ダイエット・健康系

「なぜChatGPTを使うことにしたのか?」
この外食編の原点となった記事です。
数字や我慢に頼らず、
判断軸を外注するという発想に至った背景を、
正直に書いています。

今回の記事の前編にあたる内容です。
外食が多い生活でも、
「太らないために何を食べるか」ではなく、
「どう選ぶか」を整理しています。
② 思考・判断軸がテーマの記事

ダイエットと同じように、
お金の世界でも「正解探し」が人を疲れさせます。
ChatGPTと一緒に、
判断軸を持つことの意味を考えた記事です。

数字に向き合うこと自体が目的ではなく、
「判断を楽にする」ために使う。
その考え方は、
今回のダイエット記事とも深くつながっています。

次回から始まる「内食編」と、
もっとも親和性の高い記事です。
家の中の環境を整えることで、
判断に迷わない暮らしをどう作ったのかを紹介しています。

定年準備中の64歳サラリーマン。
実体験をもとに、定年後のお金・健康・暮らしについて発信しています。 同じ立場の方が、少し楽になるヒントを届けたい。


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